近年のクルマは、原材料の高騰や安全装置の義務化でコストアップを続け、値上げの一途を辿っています。
大切な愛車に長く乗るためにも、ついついやってしまいがちなクルマの寿命を縮めてしまっている行為を8選にまとめ、クルマの寿命を出来るだけ伸ばせるよう徹底解説いたします。
本記事で分かること
- クルマでやってはいけない行為8選
- クルマの寿命を長くするコツ
クルマでやってはいけない行為8選
クルマが完全停止する前にシフトレバーを操作する
駐車場で駐車させるときや、狭い道での切り返しなど、前進とバック(後退)を繰り返すシチュエーションがありますね。クルマが完全に停止する前にシフトレバーを操作してしまうと、トランスミッションの内部機構が損傷を受け、早期故障に繋がります。
修理のためにトランスミッションの交換が必要になった場合は、最低でも数十万円の費用が必要になり、かなり痛い出費となります。
もちろんメーカーもある程度はそういった使い方も想定して設計・製造されていますが、トランスミッションを長持ちさせるためにも、クルマが完全停止してからシフトレバーを操作するようにしましよう。

輪留めにタイヤを当てたまま長時間駐車する
駐車場に駐車する時に、輪留めにクルマのタイヤを押し当てたまま長時間駐車する行為は、タイヤの変形や足回り部品に負担をかけ、寿命を縮めてしまいます。
何度も繰り返していると、クルマが真っすぐ走らなくなったり、タイヤの変摩耗や燃費の悪化を招きます。
駐車する時に車止めにタイヤが当たったら、少し前進又は後退して輪留めからタイヤを離すようにしましょう。

パーキングブレーキをかけずに駐車する
パーキングブレーキをかけずにクルマを駐車する行為は非常に危険です。AT・CVT・ハイブリッド・電気自動車は「Pレンジ」に入れると駆動系内部にクルマが動かないよう「パーキングロック」される機構が備わっていますが、急坂に停車したときなど、Pレンジに入れただけでは駐車中にクルマが動き出す危険性があるため、必ずパーキングブレーキをかけるようにしましょう。
厳冬期など、外気温が0度を下回るような場合は、パーキングブレーキが凍結してしまい解除できなくなる恐れがあるため、タイヤに輪留めをするなど他の対策が必要になってきます。
エンジンが冷えている状態でアクセル全開にする
エンジン始動直後など、エンジンが冷えている時にいきなりアクセル全開で走る行為はエンジン内部部品を早期摩耗させてしまいます。
人が運動前に準備運動をするように、エンジンにとっても準備運動が必要です。
メーター内の水温計の針が1番下の状態にあるときや、「エンジン冷却水低温表示灯」が点灯している時は、アクセルの踏みすぎでエンジンを回し過ぎないようにしましょう。

下り坂をNレンジで降りる
下り坂をNレンジで降りる行為は、トランスミッションを痛める行為になります。
トランスミッションを動かす動力である油圧はエンジンの回転によって生み出されており、
下り坂でNレンジにしてしまうと、エンジンの回転数は低いにもかかわらず、クルマのスピードは増加して、油圧が足りずにトランスミッションに大きなダメージを与えてしまいます。
また、Nレンジで走行することにより、エンジンブレーキが一切効かなくなり、非常に危険です。

エンジンオイル等の交換時期を守らない
エンジンをオイルやブレーキフルードなど、走行距離や期間の経過によって交換しなければならない油脂類を交換しない行為はクルマの寿命を縮めてしまいます。
油脂類は、交換しなくても車検を受ける上での検査項目にないため、激安車検を受けた時など、油脂類が交換されていない可能性があります。
また油脂類は、走行距離に関係なく時間の経過でも劣化していくため、必ず定期的に交換するようにしましょう。
フロアマットが車種に合っていないものを使用・フロアマットを二重にする
クルマの寿命を直接縮める行為にはなりませんが、重大事故を引き起こす可能性がある非常に危険な行為です。
フロアマットが正しく固定されていないと、アクセルペダルの上にフロアマットが乗ってしまうことがあり、クルマが暴走する可能性があります。
必ず車種に合ったフロアマットを使用するようにしてください。
おわりに
今回紹介した内容は、普段運転する時に少し意識するだけで、後々そのクルマの寿命を大きく延ばすことができます。
また、燃費向上やタイヤなど部品交換の頻度も減り無駄な出費を抑えることができます。
素敵なカーライフをお過ごしください!!